17.年月が作り出すもの

古い家の床や柱って、えもいわれぬ風合いを醸し出していませんか? そう、よく「黒光り」とか表現されるアレ。 木材の色は年月とともに変化します。 ……と知ったようなことを言っていますが、今回の工事を経験するまであまり実感したことはありませんでした。黒光りした柱を見ても、多少の経年変化はあるにせよ、最初から濃い色の木材なのだと漠然と思っていたのです。 ところが表面をすこし削ってみると…

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16.グレーゾーン心理

我が古家には屋上テラスがあります。 ……と言えば、まるで立派な邸宅みたいですね。すみません、ただの物干し場です。離れの浴室屋上を手すりで囲っただけの、一坪もない空間です。 しかしぼくは来客があればたいていそこにもご案内します。建て込んだ路地にあって頭一つ出た場所なので、明るく風も感じられて心地良いからです。 ところでその鉄製の手すりや階段は、塗装も斑模様で錆だらけでした。 塗…

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15.How Old ?

ここでは常々「我が古家」と呼んでいますが、そもそも築何年なのか、どれくらい古いのか正確には判りません。登記簿にも築年の記載がないのです。ちなみに最も古い登記簿は、仰々しい墨書の和綴じ本でした。 まあ、それでも別に困ることはありません。家がどの程度傷んでいるか、どこがまだ大丈夫でどこの補修が必要か、そういうことは結局年数ではなく実際に見て確かめないと判断できないのですから。 見て確か…

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