02.もったいない

02_060506_PICT0008 (2).jpg

前回、いま「コンクリートをハツっている」と書きました。より具体的にいえば、店内となる場所の床づくりを進めているところです。

床は煉瓦敷きにする予定です。
まず地面に砂利などを敷き、十分に締め、砂を敷いてならし、湿気を遮断するビニールシート、スタイロフォーム(断熱材)、支持体(防腐塗装を施した板)、バサモル(水を混ぜない乾いたモルタル)、煉瓦という順に敷いて施行します。

ただこれが適切な施工法かどうかは分かりません。なにせ素人がやる工事。図書館で本を調べたり、人に聞き回ったり、時には街路に顔をすり寄せてまじまじと観察したり……。自分なりにいろいろと情報を集め、辿り着いたのが上記の仕様なわけです。
02_060522_PICT0010.jpg

今回あまり深く考えずに「家づくり」みたいなことを始めてしまったのは、そもそも「建築家になるのが夢だった」なんていう理由からではありません。「改築費用を抑えたい」というのが本音。よくいえば「もったいない」精神。でも資源の節約と工事費をケチるのとでは……、だいぶ意味がちがいますか。

とはいえ、やってみたい気持ちがあったのも確かです。
ふつう家づくりなんて「専門家でなければ分からない」「危ない」「時間を買うと思えば外注が合理的」と、多くの人がそう考え、実際そうするでしょう。「餅は餅屋」です。それは工事を進めれば進めるほど実感します。あぁ、やっぱりプロはさすがだなと。
しかしそう思うのも、とにかくやってみたからなんですよね。やらなければその凄さ、有難みも分かりませんでした。
時間を買うのもいいけれど、ガンガン投資するのもまたかけがえのない経験です。この手で家を作るなんて、一生に一度あるかないかですから!
02_060528_PICT0032.jpg

ところで前回からハツっているコンクリートやモルタル、これらは壊した壁などから出るガラ(瓦礫。主に木材や金属以外の石・コンクリート類)です。
ふつう工事現場から出るガラは分別廃棄されます。しかし当然ながら産業廃棄物なので、捨てるとなれば相応の手間とコストが掛かります。そこで細かく砕いて地面(床下)に敷き詰めることにしました。

結果的には床を嵩上げし水平を出すのに土砂がたくさん必要だったので、その場でガラを使えたのは一石二鳥でした。これも「もったいない」精神のご利益。
……だけどコツコツ砕いては敷き詰める手間も、そりゃたいへんですよ。結局得なのか損なのか、いまいちよく分からないまま、相変わらずコツコツやっています。
(2007年3月)