18.合板一枚、おいくらまんえん?

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ホームセンターはまさしくワンダーランドだと思います。思いませんか?(笑)
ぼくはほぼ毎週欠かさず通います。目的の品を探すだけでは飽き足らず、売場をまんべんなく巡回もします。知らない材料や便利そうな道具を新たに発見できたりして、まったく飽きません。もう、あっという間に時間が過ぎてしまいますね。

それにしても最近のホームセンターはすごい!
以前は工務店や職人が出入りする卸店、専門店でしか手に入りにくかったような大型建材や専門工具さえも、ずらりと店頭に並ぶことが珍しくなくなりました。お店によって得意分野が違ったり、価格にも意外に差があったりするので、2~3店をハシゴすることもしばしば。作業着姿の職人さんが交わす会話が思わぬ施工のヒントになるなど、情報収集の場としても無視できません。

さて、そんなホームセンターでは最近たいへんなことが起こっています。ズバリ、価格の高騰です。
昨今は原油に始まり、小麦などの穀物から食料品全般へと、物価高の波がじわじわと押し寄せていますよね。建材もまさに原油高が言われ始めたころから、その直撃を受けています。しかも生活用品のようにじわじわと遠慮がちに上がるのではなく、いきなりガバッと上がることも珍しくありません。
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例えば構造用合板という建材は、昨夏ごろいきなり倍近くに跳ね上がりました。春頃一枚700円ちょっとだったのが、ある日1,400円もの値札に変わっていたら、誰だって目を疑いますよね? ちがう製品になったのかな? と。
理由は様々にあると思いますが、真っ先に思い当たるのはやはり原油高です。それに巷では北京オリンピックの影響も囁かれていました。五輪に限らず、経済成長に伴う建築ラッシュのため中国における需要が激増しているとも言われます。

また建材売場責任者の見解はこうです。あの世間を騒がせた耐震偽装問題の煽りで、耐震構造に欠かせない構造用合板の需要が国内でも急増しているのだと。去年あたりまで各地でマンション建設ラッシュもありましたしね。
いずれもあり得る理由ですが、それにしても倍増だなんて……。倍ですよ、バイ! 合板だけではありません。他の石油系製品や金属製品、業務用機器、設備類も時に激しい値動きを見せるものがあります。

これがもし建材ではなくもっと日常生活に近いもの、例えばニンジンがある日突然倍に跳ね上がったら、ちょっとした騒動が起きるのではないでしょうか? それだけ日常の周辺には様々な防護壁があって、生活への影響を極力抑えるような力学が働いているとも感じます。それに比べて建材などの領域はいわば吹きっ晒し、世界情勢の荒波をもろに受けます。
近所のホームセンターから、エライものが見えてきてしまいますね……
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と、例によって膨みっ放しの妄想から我に返ったところで、またふと考えます。とはいえたいてい数千円、せいぜい数万円程度までの材料を小口でしか買わない一個人にとっては、そりゃ安いにこしたことはないけれど、価格変動の影響は憤慨するほどのものではありません。それよりもっと効率良くまとめ買いして、買い出しの回数を減らす方がよほど節約になる……という理屈もしかり。ましてゴチャゴチャ言ってないで早く完成させるのが一番だ、とのツッコミは至極ごもっともであります。
(2008年7月)