08.あめあめ、ふれふれ

2006年夏。南九州や北陸、長野での記録的な豪雨災害も伝えられました。しかし奈良に関していえば、むしろ例年より雨が少なかったように思います。 夏場はよく人から「工事は暑くてたいへんでしょう」と言われました。でも案外そうでもなかったのです。 まず屋根を葺き直した機会に二層構造に改良しました。つまり間に空隙のある二重の屋根にして、できるだけ屋根の熱を屋内に伝えない工夫です。今回瓦葺きか…

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07.水を征するものは

改めて調べてみると、屋根の不陸は柱の「沈み」に起因することがよく分かりました。 考えてみれば当然のことです。軸組構造の家は柱によってその荷重を支えていますから、一部の柱が傾いたり沈んだりすると、その部分だけが凹み、結果全体に歪みが生じるわけです。 また沈みの原因はシロアリだけではありません。礎石自体の沈みも複数見つかったのです。 昔の家では礎石(建物の土台となる石)は柱の真下にだ…

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06.シロアリ恐い!

屋根を葺き替えてみて初めて分かったこと。それは雨漏りよりもっと深刻な傷みがある、という衝撃の事実でした。 屋根の不陸を直す上で、北側の一部が特に大きくたわんでいることが確認されました。ただちょうど真下が台所だったので、「炊事の湯気で傷んだのかな?」くらいに当て推量していたのです。が、原因はもっと根元でした。 「こりゃ……、ダメだね」 大工さんの手が止まり、現場責任者(工務店社…

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