15.How Old ?

ここでは常々「我が古家」と呼んでいますが、そもそも築何年なのか、どれくらい古いのか正確には判りません。登記簿にも築年の記載がないのです。ちなみに最も古い登記簿は、仰々しい墨書の和綴じ本でした。 まあ、それでも別に困ることはありません。家がどの程度傷んでいるか、どこがまだ大丈夫でどこの補修が必要か、そういうことは結局年数ではなく実際に見て確かめないと判断できないのですから。 見て確か…

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14.巣づくりの本能

我が古家には人間の他にも様々な住人が暮らしていたようです。 屋根裏から蜂の巣や得体の知れない糞が出て来るのは序の口で、鼠や蝙蝠の屍にはさすがにギョッとしました。また痕跡だけでなく、蟷螂や蜘蛛の子がゾロゾロと誕生する瞬間にも立ち会いました。 蟷螂は産まれたてから一応蟷螂の姿をしていて、まだちっちゃくて柔らかそうで、さっそく集まってきた蟻にあえなく引きずられてゆくものもいて……。そう、どうや…

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13.石を動かしてみた

わが古家のかつて縁側だった場所に、大きな石が鎮座しています。沓脱石です。丸い天然石の上面をすこし平らに削ってあります。縁側と外とを出入りする際にちょうどよい踏み段だったようですが、これが今となっては文字どおり「お荷物」なのです。縁側を含めた床をすべて解体し土間床に改造するにあたり、大きな障害となってしまうためです。 そもそも小さな長屋にしては立派すぎる大石です。どのくらいか? 大人が一…

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